あなたは治療院を経営するうえで、
患者の客層というのを意識していますか？

先日、仕事が終わって帰宅途中、
買い物をしようとコンビニに立ち寄ったときのこと。
入り口付近ののぼり看板（旗みたいにパタパタするやつ）
を何気なく見たとき目に入ってきたもの。

それは直径１センチ弱の穴がランダムに１０カ所ぐらい。
そして穴のフチは黒っぽくこげたような跡。
どうもタバコかなにかを押し付けたような感じ。

これって一体、、、？

「・・・あ、あいつらか！？」

ピンと来ました。

最近この辺りは夜中になると、
若い子たち（中学生ぐらい？）がゾロゾロと集まってくる
いわば溜まり場。

飲酒や喫煙、５０ccの原付バイクにノーヘルで二人乗り。
そしてコンビニでは万引き。

つまりコンビニにとってはあまりよくない客層。

おそらく彼らがのぼりにタバコを押し付ける。
→熱によってじわじわと穴が開いていく。
→お、面白そう、オレにもやらせて！
→以下繰り返し。

そのような光景が浮かんできました。

そして周りを見渡すと、、、

・となりのラーメン屋さんの看板も割れていて、ガムテープで補修した跡。
・バス停のベンチの上に散乱したお菓子の袋や空き缶、ペットボトルなど。
・歩道の上にはタバコの吸い殻。

以前はどれもなかったものが、
ここ最近で急増している模様。

そしてこの客層の話は、
治療院経営にも言えること。

たしかに私たちの治療院で看板が壊されたり、
ゴミが散乱することはないでしょう。

でも治療院内の環境の良し悪しというものがあり、
それは患者の客層によって大きく左右されます。
つまり良い患者ばかり来ている治療院には、
似たような客層。
つまりよい客層が引き寄せられてくる。

逆に一人でも悪い客層の患者が入ってくると、
そこから徐々に広がっていく。
そして良い客層の患者さんたちは去っていく。

彼ら問題児の存在は治療院にとって好ましくないものの、
なかなか断ることも出来ません。
特に売上の少ない時は、
一人でも多くの患者さんに来てもらいたいと考えてしまいます。

私もそうでした。
態度や行動に問題のあるワガママな客層を甘やかして、
ますます助長させてしまっていました。

結果として
その悪い客層からの売上は上がるものの、
本来大事にすべきよい客層は遠ざかっていく。
気がつけば問題児の占める割合が増えてきて、
彼らとのコミュニケーションがストレスに感じる毎日。

そこに気づいてからは治療院の方針を打ち出し、
その都度注意・教育をしていく。
結果的に理解してくれる人もいれば、
気に入らないといって去っていく人も。
そうこうするうちに、
良い客層が少しずつ増えてきました。

あなたは私と同じような失敗はしていないと思います。

でも時には何かの拍子に、
あなたの治療院に良くない客層が紛れ込んでくる。
そんなことがあるかも知れません。

そんな時は迷わず注意・教育していきましょう。
それで来なくなっても気にぜず、
もし理解して変えてくれるなら喜びましょう。

あなたには治療院の風紀を守る義務があります。
ほころびは小さなうちに直しておきましょう。

あなたの治療院のためにも、大事な患者のために、、、