治療院を経営するM先生から、マーケティングについての質問をいただいています。

田中先生
私はO市のMと申します。
初めてメールさせていただきます。
私は治療院を開業して25年目になりますが、これまでマーケティングというのを学ばずにやってきました。
それなりに患者さんが来てくれていたのですが、ここ数年は周りに治療院が増えてきました。
そのせいか少しずつ売上が下がっていて、多かった時期の30％近く減っている状態です。
そこで私の治療院でも、遅ればせながらマーケティングを取り入れたいと思うのですが、まずは何から始めればいいでしょうか？
漠然とした質問で恐縮ですが、ご教授いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

M治療院　M

M先生、ありがとうございます。

たしかに昔は治療院の数が少なく、特にマーケティングを考えなくてもやっていけたでしょう。

というよりも治療院業界で、マーケティングという概念そのものがなかったかも知れません。

でも最近では、どの地域でも治療院が増えてきました。

治療院が増えるということは、患者にとっては今まで以上に選択肢が増えるということ。

なので別に悪いことではありません。

でも私たち治療院経営者にとっては、一定数の患者をより多くの治療院で分け合うことになる。

つまり一院あたりの取り分は減ってしまうわけです。

そこで必要になるのがマーケティング。

つまり、いかにあなたの治療院を知ってもらい、実際に来てもらうか？

そして一度来た患者に、いかに2回目3回目と通院してもらうか？

そうした取り組みを総称してマーケティングといいます。

そこでマーケティングを強化するとして、集客数を上げればいいのか？

それともリピート数か？

もちろん両方上げられれば、それが一番理想です。

でも現実的に2つのことを同時にするのは難しいし、今回のM先生のようにマーケティングに不慣れな場合は特にそうでしょう。

そこでまずあなたの治療院の数字を計測すること。

これがマーケティングの最初のステップです。

ひとくちに売上が減っているといっても、実際には何が起こっているのか？

患者数が減っているのか、それともリピートが減っているのか？

もし前者なら、患者を増やすために積極的に新規集客していくべきです。

そのためにはホームページやチラシ、タウン誌や口コミ紹介なども含めて、できることからやっていく。

逆に後者なら、新規集客よりもリピート対策。

これは何回目で離脱するのかを調べて、そこに対するアクションが必要になります。

もし初回で離脱してるようなら、おそらくリピートの必要性を理解していないか、もしくはそもそも継続して受けることの重要性を理解していないか、そのどちらかでしょう。

このように何が原因なのかによって、やるべきことは変わってきます。

そして原因を見つけるためには、まず数字を計測すること。

これがすべてのマーケティングの土台になります。

ぜひあなたの治療院でも数字を計測して、効果的なマーケティングを行ってくださいね。